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○ 本棚の歪み矯正

大学生活も4年目を迎え、一人暮らしにも慣れていい加減飽きてきてるのですが、大学入学当初からの付き合いの本棚が歪んでることに気づいてしまったのです。。。

2015/5/6up

●なぜ歪む

 本棚の歪みと言われて真っ先に思い浮かぶのは棚板の歪みでしょうか。
まあ、左右の端で支えられてて真ん中に支えがないので、真ん中が弓なりに下がるのは無理もないですよね。
ただ、今回の歪みはそうじゃないんです。
other_bookshelfcorrect01.jpg
こうしてみるとそこまでゆがんでるようにも見えませんが、実際近づいてみてみると結構。。。
other_bookshelfcorrect02.jpg
側板が外に膨らんでます!
(ラノベとかあるのはツッコまないように)
 この際、棚板の歪みは気にしないことにします。まあ、絶対歪むし。
問題は側板の歪みですが、これは言うなれば座屈現象ですね。
一人暮らしを始めた頃から2年くらい、この本棚にテレビ置いてたんですよ。
上からずっとおもりが乗って力がかかってる状態であったので、このように樽型に歪んでしまったのです。
まあ、嘆いても後の祭りなので対策します。
ちなみに、左右とも結構棚板と側板の間に隙間ができてしまっています。
other_bookshelfcorrect03.jpg
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多少の誤差はあったとしても、そもそもの設計ではここは開かないはずです。
また、この本棚は側板からネジで棚板を留めるタイプではなく、側板にある穴にピンを打ち、そこに棚板を乗せるタイプなのでここまで開いてしまったようです。
裏板と側板のラインが合ってないから後ろ透けるし(笑)
other_bookshelfcorrect05.jpg
組んだときはこうじゃなかったんだけどなぁ

●修復

 そんなわけで、なんとかして直してやりたいと思います。
といっても、普段から使ってるものなので、極端なことはできません。
歪み方向と逆に歪ませる(おもりとかを置いて時間を置く)事ができれば、ぴったし元通りにもできるのでしょうが、なにせ割とギュウギュウに本やらなんやらがあるのでそれは難しいです。
物置部屋とかもないし。
じゃあもう、押してダメなら引いてみなってことで引っ張る力で解決してみたいと思います。
 まずは、棚板がある場所にサインペンで印つけて〜
other_bookshelfcorrect06.jpg
ついでにポンチも打っておきます。
金属加工ならポンチやって、穴開けて、そこにネジを打ち込みますが、相手は木材で、しかも固くない木なのでポンチ打ってそこに木ねじ打ってやります。
ホーマックでこんなものを調達〜。
other_bookshelfcorrect07.jpg
ワイヤー、ビラカン、オーバルスリーブ、ターンバックル。。。
ひーとんは家にあったものです。
ターンバックルっていうのは、正ネジと逆ネジのフック(とか輪っか)とそれに対応するナット?がある部品で、ナットをどちらかに回すと短くなったり長くなったりするものです。クルマのステアリングの調整とかにも同じ原理のものが使われてますね。
あと鉄骨の建物にもバッテンにワイヤー?が張ってあって、ターンバックルで調整してあるのを見たことがあります。
ビラカンは端につけてワイヤーとかを引っ掛ける部品ですね。絵画の額にビラカンつけて、壁にひーとんで絵画吊ったり。
ワイヤーはまあ、説明不要だとして、オーバルスリーブは、ワイヤーを通してカシメてやることでワイヤーを固定し、輪っかを作るものですね。
ちなみに全部Amazonでも買えますね〜。便利な時代だ。

そしたらさっきポンチを打った場所にビラカンをつけてやります。
other_bookshelfcorrect08.jpg
もうワイヤーも通しちゃいましたが(笑)
ワイヤーも、先にオーバルスリーブを通して、ビラカンに先端を通して、またオーバルスリーブに通します。
オーバルスリーブは普通にニッパーで潰しました。強く握ると切れちゃうのでほどほどに。
ターンバックル側にも通します。
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今回買ったターンバックルは、片アイ片フック(片端がアイレット=輪っかで片端がフック)のタイプなので、片方は確実に通してからスリーブを潰さないとめんどくさいことになります。
ワイヤー長さも、ターンバックルを最大に伸ばした状態でおおよそターンバックルが中心に来るように、なおかつ「ちょっとすると短い!?」くらいの長さにした方がいいです。
ワイヤーのたわみと、本棚の歪みを考慮するとターンバックルの調整域って意外と小さいもんです。
 そんなこんなで両方通してこんな感じ〜
other_bookshelfcorrect10.jpg
なんかかっけぇwww
この写真の状態がターンバックルを目一杯伸ばした状態です。
ワイヤーはもう少し張ってもよかったんですが、まああまりうまく出来なくて。。。
ここからターンバックルを回して張っていきます。
other_bookshelfcorrect11.jpg
ロッキングプライヤで片方の回り止めをさせながら、モンキーレンチでターンバックルを回していきます。
手伝ってくれるひとがいる場合は、フックとかアイレットの回り止めは両方やったほうが作業効率はいいですね。
テンションは、なるべく張るけど壊れない程度に。そう思ってやってたらターンバックルの可動域的に一番短いところまで来てしまいましたが、これ以上張ったら壊れそうだったのでちょうどいいのかも。
家にあったひーとんでも同じことをしてみたのですが、こちらは失敗。
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側板にシワ寄せが。。。
まあ、2本も張らなくても十分に意味あったっぽいので、こいつは外しました。

●効果のほどは

 論より証拠ってことで、まずは画像。
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左側の画像ですが、右側はぴったり側板に寄せてこれです!
ワイヤー張る前は左右とももっと隙間があったので、かなり矯正されたことがわかりますね。
結果としては100点ですね。
 あと、これは予想外だった(というか予想してなかった)のですが、あくまで副次的にですが、かなり横剛性が上がりました(笑)
天板に手のひらを押し付け、左右に揺すると結構グラグラしてたんですが、今やしっかりしたもんで、ビクともしません。
そんなわけで、結果は上々!
これからもこの本棚を使っていきたいと思います。
あと3年は確実に、ね。


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