趣味と諸々のまとめ

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○ PC連動コンセント制作

ラジオの録音をぱちょこんでできるようになってまもなく、ある不満…というか、不便に感じていることがありました。
ラジオチューナーの電源をONにし忘れると、録音ができない!当然のことですが、致命的なので策を講じました。

2012/3/1up

 ってなわけで、いろいろ考えて、PCとラジオが連動すればいいじゃん!と、考えました。
まず浮かんだ案が、PCの電源から12Vを引っ張って、それでラジオが動く、という仕組み。
カーオーディオとかは基本12V駆動ですから、うまく活用できればPCから給電して録音ができますよね。
まあ、PCが自動で起動するのが前提条件なのですが、MacのデスクトップPCならこんなふうにすれば出来ます。
radioautoon1.png
なぜかスバルの純正オーディオが部屋にあったので浮かんだ案ですが、懸念もありまして。。。
 まず、配線がめんどくさい!
カーオーディオは専用配線が多かったりして面倒です。しかも純正品だからだっさいw
 次に、電源が心配。
実はMacBook Airを買った管理人ですが、相変わらずラジオの録音は母艦のG4に任せています。
なんでG4に任せているかは別の話として、G4の電源は120Wしかないらしいので、下手に電気を食うものはなるだけつけたくない。今でさえ拡張カードをつけまくっているので、電源は不安要因だったりします。
よって、カーオーディオ利用の案は却下。

じゃあどうするのさ?と、いうわけですが、世の中にはこんな製品が存在します。
radioautoon2.png
パソコン連動タップ(USB連動型) - サンワサプライ

こりゃ便利ですね!すごくいい!
……たださ、結構高くね?一番安い製品でも5,000円くらいしよりますよ?買えるかよ!
いやまあ、買えるけどもwただこれ買ってハイツケマシター、PCト連動シテラジオノ起動モデキマシターなんていうのを誰が期待するのか!私ならそんなの面白くない!
 ごめんなさい作りたかっただけです。
うーん、作るとしたら…リレー使えばいいのか?12V入力で100V制御できるリレーか…。
いやいや、 今のG4は12Vを取り出すのも簡単だけど、もし新しいMac miniとか買ったらそうもいかないよね〜USBから5V取り出すのが懸命だよね。
そうそう、リレーってノイズとか出ないのかな?ACの電流を制御するんだから、電波を受信するラジオなんかは影響受けそう。
そんなワガママな要望に答えられるタフガイがあるらしい。そいつを使わなくて何を使うか!

 そんなわけで電子工作っ子御用達、秋月電子の門を叩いた!サイトに入っただけですけど。
見つけた商品がこいつ!
ソリッド・ステート・リレー(SSR)キット 40Aタイプ
ほら、最近のPC関連に目ざといギークな方々ならソリッドステートって聞くとドキッとしますよねw
まあ、SSDとは関係ないけど、この商品も物理的な動作がないのでノイズも少なく、多少の衝撃とかでも壊れることはありません。機械的な故障は少ないわけです。
こいつを活かさない手はないだろう、ってことでポチった。

さあ届いた!
IMGP2570_800.jpg
他にもコンセントのケーブルと、内部配線用のケーブル、給電用USBのBタイプコネクタ(メス)、スイッチです。
そうそう、せっかくUSBを引っ張るんだから給電用だけじゃもったいないので、Aタイプのメスも買いました。使わないけど。
 そしてもう一つ重要なコンセント部の部品類。
IMGP2568_800.jpg
コンセントの部品と埋め込み用のプラスティック製金具(絶縁)、タカチのプラケースです。
タカチのケースは電子工作では有名ですよね。
IMGP2573_800.jpg
そして後日購入したヒューズとヒューズホルダ。
コンセント関連とヒューズ関連はホーマックで購入出来ました。便利。
ちなみに、スイッチの許容電流が6Aだったので、それ以下の5Aのヒューズを購入しました。
SSRキットの耐圧は十分な放熱を確保できれば40Aと書いてありますので、スイッチとヒューズを交換すれば安全マージンを考慮しても20Aくらいだったら普通に動作すると思いますよ。自信ないけどね。
写真にはないけど、給電用USBケーブルと放熱用ヒートシンク、ねじ類は手持ちを使用しました。
もちろん作成には工具とか必要です。

いざ制作!と力む前に必要な書類を集めます。
特にUSBポートを活かすために必要になった資料ですが、給電用のBタイプコネクタのピンアサインは絶対必要。
どの端子が5VDCで、GND(5Vの負極と考える)のピンはわからなければSSRを利用できませんね。
わかりやすくピンアサインはプリントしました。
IMGP2574_800.jpg
マスキングテープで無造作に見やすい位置に貼ってしまうとわかりやすいですね。
こういう資料はググればいくらでも出てきますので、真似される方は自分で調べてねw
 で、作成に入るわけですが、大きく分けると2通りの作業が必要です。
ケース加工と配線が必要です。
ある程度のユニットに分けて基板とかは作っておきましょう。
SSRキットの電子部品をハンダ付けするのはちゃちゃっと済まして、USB部を市販のプリント基板につけます。
USB部を作っておかないと詳しい位置関係を把握することができないので、作っておいてケースの中のレイアウトを考える。そしてマスキングテープとかに位置関係を書いてケースに貼ると作業がしやすいですね。こんな感じ。
IMGP2576_800.jpg
まあ、急いでコンセント部は作っちゃったのですがw
ちなみに、自分は細かい設計図とかはあんまり書いていませんし、書き方も知りませんwww
全ては現物合わせと勘。意外とうまくいくので、それでいいんだと思います。
妄想ばっかしてても先に進まないので。
 自分は次にトライアックの放熱部を作成しました。
IMGP2579_800.jpg
逆光で見づらいですが、トライアックをヒートシンクにネジ止めしております。
ヒートシンクにドリルで穴を開けて、タップでネジ山を切っています。
相手がアルミなので、タップを立てなくても無理矢理ネジをねじ込めば大丈夫だと思いますが。せっかくあるのでタップを使いました。
 そしたら、ケースに大小穴を開けねばなりません。コンセントの穴や、埋め込み金具の固定穴、USBコネクタの穴とかヒートシンクにつけたトライアックを露出させるための穴とかね。
 ちなみに、穴を開ける作業は全部リューターで済ましましたwww
穴を油性ペンとかでマーキングしておいて、グリグリっとリューターにドリルビットをつけて穴あけ穴あけ。。。
コンセントの穴とか、USBの穴はマーキング線の内側を線に沿ってたくさん穴をあけて、ニッパーとかでつなげて穴を開けると楽です。そのあとはヤスリで調整。
 その後、だいたい中に組み付けて配線作業をします。
前にユニットごとにはんだづけしておいているので、常に回路のことを考えつつ配線。今回は100Vという大きな電圧を扱うので失敗はできません。SSRキットを壊したくもないし。
今回はPC連動と、普段ラジオを聴く時のためにPCをつけなくてもラジオが動くようにと回路切り替えスイッチをつけました。6極スイッチならSSR経由の回路と経由せず100Vが流れる回路を作るのも簡単なので使用しました。
まあ、そんなスイッチなんか必要ないならば、SSRを経由するように、ヒューズを経由するように配線すればいいだけなので簡単です。参考の接続例も秋月のSSRキットのマニュアルに書いてありますし。

 ケース加工と配線が終われば出来上がり!
IMGP2584_800.jpg
こんな感じ!
見た目は超シンプルですねwww
中身だって意外と簡素です。
IMGP2586_800.jpg
各基板の固定は面倒なのでホットボンドでねちょっと固定しました。
ホットボンドは絶縁できるし手軽なので便利です。
熱にはよわいですが、今回発熱部は外に向けているので問題ありませんね。
で、スーパーファミコンで動作テストしましたが普通に動きました。ある意味面白くないw
無駄に配線したUSBのAタイプにフラッシュメモリをつないでみましたが、それも至って普通に読み書き出来ました。今回は大成功です。

今回は成功しましたが、失敗はつきものです。
また、今回は100Vという大きな電圧を操作するので配線には気を使ってくださいね。まあ、安全装置としてヒューズはつけましたけど、それで全部安全ってことは無いと思うので。
こういうのを作ってみたい方はぜひ参考にしていただけると幸いですが、あくまでも自己責任でお願いしますよ。←これ書くのも久しぶりだなぁ。
その他、わからないことなどはぜひMailか、以下のコメント欄へどうぞ。