○ ヘリサートでネジ山補修
「さーて、フロントブレーキのキャリパーでも掃除するか!」
掃除後「さ、あとはブレーキレバー握りながらネジを締めて…」ヌルッ………((;゚Д゚)エッ
2011/5/4up
もうね、顔面蒼白。
お得意の無視で貫き通そうとしましたよ!?そりゃもちろんね。
忘れた頃にバニーホップとかの練習してたらさ、なんかフロントから異音がするんだよね。なんだろう?って思ってフロントブレーキかけたらカタカタしてんのねwww
無視もできないのでバラしてみたのさ…。
うん、どうやらネジ山が死んじゃってるっぽいね!手でネジ緩んだし!www
しかも死んでるのは雌ねじ側…(´・ω・`)
これがね、雄ねじならボルトの交換で済む話なんだけど、ボルト(基本鉄) VS フロントフォークのキャリパー台座(アルミ)で戦ったらあっさりフロントフォークが負けるのは自然な流れでしてwww
そんな時の駆け込み寺がホーマック!こういうの買ってきて…
そんで説明書通りにやる!そして失敗する!
えー、今回の敗因はネジがちっさいってことだとおもいます!
M6のネジ穴に2液硬化系の物を塗れってのも酷な話。しかもある程度盛らなきゃならんし。
パッケージの絵みたいに大きなネジ穴に対してなら効果もあったかもですが。
後悔しててもなんの役にも立たないので違う策を模索(突っ込んだら負け)します。
以前どこかで聞いたヘリサートなるものでも試してみよう!ってことでグーグル先生のお世話に。
ヤフオクでM6のヘリサートキットを見つけたので買った!
でも届くまでも乗りたいしバニーホップとマニュアルの練習はしたかったのでとりあえずキャリパーさんにはここで待機してもらう。
安っぽすぎるぜ!
しかもこの状態でフロントブレーキレバー握ると油圧だからパッドとパッドがくっつくっていうねwww危うくガッツリ握りそうになったけど寸止めでセーフ。
そんで、ヘリサートキットが届く(と思われる)日には待ちきれなくて自転車をアパートの自分の部屋に入れ込むっていうw
どうせだからウェットティッシュで全体を拭いたり、チェーンを綺麗にしたり。
チェーンはこんな具合で綺麗にできました。
チェーンを使用済みのペットボトルに入れて、中性洗剤と水を入れてシェイク!
こうなる↓
きたねぇwww
これを2~3回繰り返したらかなり綺麗になります。あとは綺麗に洗い流してクッキングペーパーとかにおいて乾かします。注油を忘れずに。
それと、自転車を部屋に入れるにあたって前後ホイールを外したらフレームがこんなことに…
なんか削れてる!
そういえば雨上がりとか自転車乗るとザリザリいってたんだよね。それはこれか!
タイヤが太いと得てして外径も大きくなるわけで。そうするとタイヤとフレームのクリアランスが恐ろしい事になっているのは承知の上。でも一応走ってたんで無視してたらこんな弊害が出るとはねw
砂利とかがタイヤに付着する→フレームとタイヤに挟まれて砂利がフレームを傷つけるという流れですね。たしか4気圧くらい入れてたので、1気圧くらい落としたら砂利がついてジャリジャリすることもなくなりました。ダジャレです。
さあ、いよいよ本題!
まずは自転車を部屋に入れる!
こうして見ると部屋がそれなりに広いように見えるけど全然広くないのは仕方ないよね、学生だし。
作業時は車体下に新聞紙とか敷きましょうね!特にアパートなんであんまり汚すわけにいかんのでね。
とりあえず今回の主役、ヘリサートキットの登場!
左から、ヘリコイル挿入工具、専用ドリル、専用タップ、ヘリコイル(×5)です!
ヘリコイル挿入工具はどうやら出品者様の自作ですwM6のネジをヤスリで削ってヘリコイルが引っかかるようにして、ネジ部だけにして柄をつけた感じ。十分に使えます。
ドリルビットは専用とか書きましたが確か一般的に手に入るサイズです。確か6.3mmだった気が。これはタップの下穴用です。
お次はタップ。こいつが一番高いらしいですね。専用の工具らしく、実測でφ7.5mmのピッチ1mmです。(ヘリコイルで計測) タップ本体には詳しい寸法は書いていません。
で、ヘリコイルは菱形断面の細い棒をコイル状にしたものです。これ自体は高くないみたいなので、他の工具さえ持ってれば安くネジ穴補修できそう。
上の画像のように、ヘリコイル挿入工具の出っ張りにヘリコイルのタングが引っかかってヘリコイルを穴に挿入出来るようになっています。高い工具だとこんな感じじゃなくて、縦に切れ込みが入った棒にタングを引っ掛けて挿入するような構造で、それだとある程度入れるコイルのサイズに自由度が出ますね。いらないけど。
お次は大事な大事な寸法測定です。
これは本当に大事!
まずはヘリコイルの長さ。
5mm弱ですね。
今度はフロントフォークのネジ穴。
まずは下の穴。ブレーキの構造上こっちのネジ山は短いはずですが10mm強ですね。
んじゃ上の穴は…
こっちは13mmくらい?まあ、どっちにしても10mm程度の下穴、タップが必要ですな。
そんなわけで穴あけ!今回のためにドリルまで買いました!まあ、今後も使うことはあるだろうから無理せず買ったわけですが。
さっき調べたようにネジ穴は深さが10mm程度でなければならないので、こんなふうに深さをマーキングしておきます。
まあ、10mm超えちゃったけど無視無視w
で、穴あけるととこんな感じ。
うん、削りカスが汚い!後々パーツクリーナーで飛ばしましょう。
こんな風に穴あけたらタップでネジ山立てます。
実家にはタップハンドルもあるんですが、いかんせん狭いアパートなのでなるべく要らないものは置いてこよう!って思ってたのでタップハンドルなんて持ってきていません。
てなわけで、モンキーで代用することに。あくまで慎重に、慎重に。
ネジ山を立てる際はCRC 556とかそれ系の潤滑剤で注油しましょうね。てかしないとひでぇことになります(経験あり)。
こうなる↓
モンキーでやったとか関係なくあんまりタップは得意じゃないですが、今回はまあまあかなー。全部独学だしね。
ついでにキャリパーの台座も表面さらってみたり。
そしたらついにヘリコイルのねじ込み作業。
ヘリコイルを挿入工具につけてねじ込みます。
目安としてはコイルが隠れてから半回転~一回転程度ねじ込むといいそうです。
ていうか、今回はそれくらいまで挿入したら自然にそれ以上ねじ込めませんでした。
しっかり作業できたか確認。
とりあえず今まで使ってたネジを入れてみた。
妙ながたつきとかもないし、かなりトルクをかけて締め込んでみてもビクともしない!すげえぞヘリサート!
今回は大成功ですね!
もちろん、もう一つのネジ穴も同じ作業して、いよいよ完成かと思いきや、まだ作業が残ってたりします。
それはタングの折り取り作業。
これね↓
あのネジ穴の真ん中のなんか棒みたいなヤツ。
これはヘリコイルをねじ込むときに引っ掛けるための出っ張りなのですが、こいつはねじ込み作業さえ終わってしまえば不要な存在。なかなか可哀想なヤツです。
ていうか、出っ張りって出張みたいだね。関係ないけど。
このタング、高いヘリサートキットなら折り取り専用の工具もついてきたりするんですが、そんなものいらないんです。
えいッ
適当な棒(今回はヘキサゴンレンチ)を突っ込んで一思いにど突くだけでポキっと折れるので。
で、折れたタングは車体を揺すれば(狭い部屋だとすげー危険)ポロッと落ちてくるので、各自治体に合わせた処分方法で処分したらおわり!
早速ブレーキをつけてみて、ジャックナイフ。
最近ジャックナイフすると上がりすぎてケツとリアタイヤが擦るのですが、それも完全再現!
いままでよりずっと安心してブレーキが掛けられるように。
勢い余って203mmのローターとキャリパーサポート注文しちゃったり………
ていうか、機械工学科なのに今のところアパートでのほうが工具握ってる時間長いぞ……
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